可能の海 歌詞集

      

可能の海

空洞の深くにこの生が鼓動する
幾度なく丸めた躰をまた暗闇に拡げて
過ぎ去った時間と情報の屍
すこしの希望に溺れても

ここは可能の海
何もが有れば何も無い
遠くに近くに光は差して消えてゆく
遥か水面 星座を結びながら

未だ知らない何処かに正しさがあるはずと
標なき海路を求めては
彷徨い続ける

まるで忘られた魚の見る夢の中に
はじけゆく恋のように

ここは可能の海
求める程に限りなく
同じ速さで拡がってゆく不可能が
首を締める夜にもうたをうたうよ

あの針が刻むのは時であると誰か云う
この胸が刻むのが時であると云う私がいる

ここは可能の海
何にも無くて何も有る
遠くに近くに消えては差してまた光かる

遥か水面 星座を結びながら
     


カメレオン

どうすんだよBaby 時間もないのに
真っ白なA4 目の前にしてる
神様はまだ降りてこない

用意してたStory いくら試しても
違うんだよなってDeleteばっかです
才能がないみたい

「大人になればなんか全部が
解決してるんだろーな」
カメレオンは処世がウマい
と思い込んでただけ

妄信したいの
こちとら色があんだぜ
ジャングルじゃもう森の色が曇るたび
お手軽になっちゃうくせに悩んでみても
どーせ恋をした僕の負けなんだな

確信したいの
こちとら色があんだぜ

ジャングルじゃもう森の色が曇るたび
お手軽になっちゃうくせに悩んでみても
どーせ恋をした僕の負けなんだし
     


WORKIN

やんなっちゃうぜ Everyday
ムチ打って 目をこすって
働かざるは食うべからず
Who said?

習性としちゃあ高尚だ
経済活動と銘打って
見失うんだアニマリズム
Feel alive?

やりたいことをやるためなんだけど
やりたくないこともさ
やってみせなくちゃね

WORKIN WORKIN 働くんだ Body
WORKIN WORKIN 甘ったれんな Soul
訳ないぜ 深夜労働のMidnight
WORKIN WORKIN WORKIN
Woo!

本能が守ってる
生命活動にはThank youで
でもなんで矛盾ばかりですか
My heart?

何かしたくても何もしたくなくても
そんなんを守るためにさ
やってやらなくちゃね

WORKIN WORKIN 生き抜くんだ Body 
WORKIN WORKIN 安定したいな Soul
支払っちゃう 光熱費とか家賃
WORKIN WORKIN WORKIN
Woo!

WORKIN WORKIN 働くんだ Body 
WORKIN WORKIN 甘ったれんな Soul
訳ないぜ 深夜労働のMidnight
WORKIN WORKIN WORKIN

WORKIN WORKIN 働くんだ Body 
WORKIN WORKIN 甘ったれんな Soul
訳ないぜ 言い聞かせちゃMidnight
WORKIN WORKIN WORKIN
Woo!
     


3 days & a week

こんな好きでも
君のことこんな欲しくても
どうしょうもないじゃん 役に立たない
僕がいなくても 君は
もう仕事もできるんでしょう

愛してるってさ
君にどんなに伝えても
パラパラ落ちてく こんな思いは
冷たいスープのよう その瞳
何だって溶かしちゃくれない

間違ったのはいつだろう?
笑ってたはずだよ
考えるほどダメになる
形はかたくなになる

窓がらすがかたかた揺れているから
逃げ場をつくって口もきけない
僕がいなくても 君は
もうひとりで寝むれるんでしょう

嫉妬みたいにね
わかりやすいアクションでさ
どうしてさ もっと責めてくれない
期待していた盲目な愛ならば
きっと愛と呼べない

辞書ばかりめくる毎日 答え合わせのしゅみ
信じられずにいたものがくすぶる

こんな好きでも
君のことこんな欲しくても
どうしょうもないじゃん 役に立たない
僕がいなくても 君は
もうどこかで寝むれるんでしょう
     


シトリンの風

言いたいことは特にないくせに
深刻ぶっている僕の鼻っ面
風穴空けりゃ秋が来る
壊しちゃえばいい
由なく形もない個性は

透明な水溜り つま先立ちで
泳ぐように 沈むように
不器用だけど夢を見ている

それは確かにあってどこにもなくて
探しつづけているのです
滑稽ですねなんてわかってるって
仕方ないでしょう
これが生きる術だから
僕を

うまくいくはず すべては
お天道さまが見ている
どう転んでも空虚を信じるの

伝えたい 伝えたい
何を伝えたい?
正解と不正解を天秤にかけて
夢を見ている

つまりツジツマばっか合わせてたって
妄想の勝利の日がいつか来るんだって
乾杯しようって
浮かばれる それだけで
だから僕はまだ生きよう
Pa Pa Palala Palala…

つまり
ツジツマばっか合わせてたって
妄想の勝利の日がいつか来るんだって
乾杯しようって
浮かばれる それだけで

確かにあってどこにもなくて
探しつづけているのです
滑稽ですねなんてわかってるって
仕方ないでしょう
それが生きる術だから
僕を
     


music and lyrics – 小林楓
arrangement – 森藤晶司(M1, 4, 5) / 杉並ひでお(M2, 3)
piano – 森藤晶司(M1, 4, 5)
guitar – 杉並ひでお(M1, 2, 3, 5)
special guest guitarist – 並木晃一(M1)